Madama Butterfly

彷徨う魂


さららんウィーク5日目。
半ばを過ぎた今日は色んな意味で衝撃だった『エリザベート』

もう言わずとも知れたこの作品。
思えば10年前までは殆ど知られなかったこの作品もあれよあれよと大人気作になって
それだけ日本人が好む作品なのかなとちょっと不思議な感じがします。
サエちゃん退団公演だった月組版『エリザベート』でさららん演じるはエルマー・バチャニー
というハンガリーの革命派。
反オーストリア派で革命=熱い…という訳で。
今回も熱く演じていたさららんですが(とりあげたのってほぼ熱い役?)たんに熱いだけじゃないのが
魅力的
だったんです。

独立の為、オーストリアに反旗を翻そうと画策する革命派の面々。
その中でもリーダー的存在のエルマーは周囲をリードするという面で熱い。
カリスマを見ているかの様な高揚感をこの時のエルマーに感じるのだけど、
その後で起こる、私が一番好きなハンガリー訪問の場面では。
オーストリアのフランツ皇帝の前で独立を叫び、作戦は成功したかのように思えたが、
エリザベートの機転(ハンガリーの三色旗をモチーフにしたドレスを着た=友好だと示す為)
で周囲の市民はみなエリザベートの虜になってしまう。
完全なる革命派の敗北。
今まで意気揚々と対オーストリアのみ思ってきたエルマーが初めて全てを失った様な、脱力感を味わう。
その全ての力が抜けてしまった様な、うつつな絶望感がダイレクトにきて。
本当だったらこの作品はオーストリア中心で描かれているのに月組版に関しては
反オーストリアの気持ちもすごく分かってしまった気がして、10年目で初めての
この感じは正直戸惑いました。
でもそんな思いをさせてくれたのは演技に気持ちが籠っている(もちろん他の人も同様だけど)
さららんだからこそであり、彼女がエルマーをやってくれた事でまた少し違った視点で
『エリザベート』を見れたから何だか嬉しかったです。
という事で(?)この作品に関しては‘熱さ’より‘絶望感'の方がツボ。

エリザベートを撃とうとするエルマーを止めるトートとの、無言のやりとりでも
闇に魅入られたかの様な瞳をしていてゾクゾクしました。
やっぱり私はさららんのが好きなようです。
オープニングの霊魂としてのエルマーは何も映していない空虚な目をしてるし、
革命運動をしている時は目を大きく見開かせて体から溢れる熱さを表現しているようだし。
目力は最大の武器なのかもしれないなぁ、実は…(トウコも似た印象あるし)

ミルクの場面で銀橋で市民と共に歌う所は、しゃがんで両手を使って思いっきり客席に
語りかける様な仕草をしてて、そんな所も好きでした(細かいから)
初めてツェップスと会って握手する時の顔が希望とかすかな自信に満ちた誇らかな表情で
素敵でした(だから細かいって)
舞踏会でトートとエリザベートのデュエットでカゲソロをしてるさららん。
陶酔して姿は見えないのにやっぱり握りこぶしで熱く歌っちゃうのかな〜なんて想像するのが
好きでしたよ(妄想かよ)
めったにみられないさららんの髭姿も渋くて新鮮でした(何を言いたいのやら)
でも一番なのは公演プログラムのどこかいっちゃってるスチルかな〜

…書いているうちに暴走しだしそうなので(爆)この辺りで強制終了。
明日は初々しさも感じちゃう不良少年♪

2005.12.23