熱血魂開眼です
本日のさららんウィークは『愛しき人よ』です。
第1次世界大戦後の不穏な世界情勢のパリを舞台に、フランス駐在武官の日本人・遠藤和実(霧矢)と、
フランス貴族の令嬢・ジョセフィーヌ(城咲)との出会いから別れまでを、川島芳子(紫城)など
当時の歴史上の人物やトピックスを絡めながらドラマティックに描く。(抜粋)
当然だけど、公式の紹介文は分かりやすくていい。←おい
と言うかパクるなって感じですが、自分の言葉で端的に上手く説明出来ないのよね、物語って。
変な開き直りはおいて置いて。
この作品は『なみだ橋』以来のバウで霧矢復活バウでもあったので出ている生徒が
『なみだ橋』とかぶるかぶる…(笑)
物語は全然違うので面白いんですが、この齋藤先生の作品は時間軸がポンポン飛ぶので若干難解。
でも3つの都市(東京・パリ・満州)でそれぞれに繰り広げられる歴史大作といった感じで歴史マニアな
ワタクシとしましては興味深い公演でした。
そして肝心のさららんはドイツのナチス青年幹部ケビン・ヒルデブラントという役。
和実とは日独の友好的な関係から同士でもあり、友達でもある。
まずツボった所。
何と言ってもナチスの制服!(またかよ)べっらぼうに似合うんだな、これが。
私服のスーツ姿も格好いいです。
ジャケット着ないでベストにシャツ姿はマイツボポイントなのでたまらないのです〜(暴走)
『SLAPSTICK』もだけど、さららんってゴージャス時代物な格好より
シンプルスーツ姿の方が好きかもしれない。
否、単に月組が現代物ばかりでゴージャス衣装着慣れてないだけかもしれないんだけど…
そしてタイトルの如く、今回も熱血!
【熱血その@ 自分の置かれた環境に熱血】
彼はドイツ人でナチスに入ってる。
それは当時のドイツ人なら誰もがそうだったかもしれないけど、とにかく総督(ヒトラー)の為、
と思っているような人物。
そんな真っ直ぐな様子がさららん自身が持つ真っ直ぐさに繋がってよく出てた気がします。
ドイツ人として信じていたものは総督にハーケンクロイツ…他は排除、みたいな。
ちょっと危険的でもあるその真っ直ぐさを熱く演じてました。
【熱血そのA 愛しき人に対して熱血】
そんなケビンにも恋人が。踊り子のミーナと相思相愛なれど彼女はポーランド人。
そのうち両国の関係は悪化し戦争状態に。
ありがちな流れではあるんですが(爆)ミーナを逃がそうとしたケビンは逆にナチスの罠に
かかってミーナ(+その他のポーランド人)を亡くしてしまう。
彼はただ単純に世界がナチスという正義の名の下、平和になるのだと信じていた。
なのに現実はナチスが愛しい、たった一人の人をも殺した。
それは果たして本当の正義なのか?否、違う。
一人の愛する人を守れないで何が正義か…
きっとこんな疑問が浮かんでいたに違いありません。
だって彼は死んだミーナを抱きかかえながら
「こんな事があっていいのか。お前達の正義はこういう事だったのか!」と言って
ナチスの勲章を投げ捨てるのだもの。
ここから孤独な復讐の鬼へと化したケビンは、ときおり見るミーナの幻影を
唯一と思いつつ本懐を遂げるのです(しかも微妙に失敗)
ケビンは恋人と想いを重ねるには時代に望まれなかった。
そして唯一の友である和実でさえ頼りにせず孤独に生きた、可哀想な人。
でも死ぬ間際に見たミーナの幻影でケビンは笑顔で亡くなります。
それが良い事なのか、そうじゃないのかは分からない。
全ては過去の幻影のみに生きた人だから。
それを可哀相だと思ってしまうのは私だけなのでしょうか?
ケビンも『SLAPSTICK』のルディもともに孤独な人でした。
ケビンは行動派な孤独人で一人で死んでいく。
ルディは静かで内に秘めた孤独人で見守られて死んでいく。
似ているようで微妙に違う、なんか面白い比較です(自分だけ)
そうそう、さららんでいいなぁと思う所は相手役をとことん愛そうとする(ように見える)所でしょうか。
ケビンのお相手ミーナは当時まだ下級生の夏月都ちゃんだったんですが、彼女への目の様子が
愛情溢れててね…さり気無い仕草(手だったり)にも愛が感じられたのは私だけ?
また都ちゃんが下級生だったからかは分からないけど、大人なリードを感じました。
愛しくて可愛いミーナをぐいぐい引っ張っていくようなケビン。
おぼっちゃまなルディとは大違い(笑)
やっぱり学年が上がるほど余裕、というか何かアダルティ度が違うなぁ。
さて、明日は…mahinaの大好きな黄泉の世界です♪