Madama Butterfly

『NEVER SAY GOODBYE』 貴方の温もりに包まれ


今回の観劇は本当に突発的でした。
とりあえず混乱頭の中、日比谷に向かい幸運にも前楽(+サヨナラショー付)を観る事に。
さすが前楽日、人々の熱気が違います。
日比谷は辺りが白一色(さよならモード全開)、デニムを履いていった自分は浮きまくり。
一度観劇済みなので覚書的に書いておきます ←その割りにレポアップしてないけど(汗)

【世界観】
初見より随分理解が出来るようになりました。
社会主義国になったスペイン、クーデターに立ち向かう市民の勝利

力の方向性で無政府主義者黄色組、ファシスト系赤組、どちらも入らぬ市民の3分裂

分裂してる場合じゃないと諌めるジョルジュ(ここらで一幕fin)

再び黄色組と赤組の分裂、内戦状態(市長が嘆き歌う所)

外国人チーム、義勇軍に参加、戦死?

…mahinaが未だ頭を抱えてるのが最後の所。
スペインの中から離れ、義勇軍に参加したのはいいけどドコと戦ったかが分からない。
スペインと戦うなんて嫌なんですけど…(きっとそうじゃない筈)
こういう流れって視覚情報は入りやすいけど、聴覚情報は難しいので分かりやすい言葉で
もっと説明的な場面を増やしてくれたら良かったのになと思います。
最後の現代での回想シーンも不十分。

でも舞台の使い方は流石としか言えない。
盆周りで立体的に、スライド(光)を効果的に使って印象付け。
そういう所に意欲的なのは小池先生らしいなぁと(薔薇の電光掲示板はどうかと思ったけど)
群集芝居が多い中、トップコンビ二人だけの場面は空間によけいな物を置かないで
広く使っているのも良い対比で印象に残りました。
それだけのオーラを二人が持っている、というのもあるかも。


【生徒】
すごい熱気でした。
2階で見たんですが充分コーラスの波が覆い被さった感じがしたし。
初見1階で見た時は高音部分が耳鳴りのようで頭が痛くなったんですが、今回はそれもなし。
もしかしたら2階で見た方が全然良いかも。
群集芝居も上から見られて後ろの生徒も発見しやすいし。
オリンピアの旗の辺りがすごく綺麗。


【和央ジョルジュ】
自然な芝居、自然な発声(キーは高めなれど)に共感が持てる。
でもるいるいをふる場面は許せません。
「怒ったなら殴ってもいい」と言って別れるのは卑怯だと思うのですよ。
そんな事言われたら何も出来ないじゃないか。で、別れた後にすぐキャサリンにキスしてるし(ムカー)
でも総括的に「男ってそういう生物よね」と言わせる感じがして、
これぞ男の真髄という所まできたかな印象を持ちました(許せないけど・笑)


【花總キャサリン】
今まで彼女を覆ってた硬質な花を1枚1枚剥ぎ取っていって自然な、ありのままの彼女を見た気がします。
ちょっと破天荒な所は問題があるけど(彼氏が苦労するタイプ)今までの彼女の役所の中で好きな部類。
前半戦では身を捨てての笑いもとったり最後の挑戦といった感じ。
薬を打たれてジョルジュを思って一人歌う所は空気をガラリと変えて素晴らしい。
あの存在感、『エリザベート』の「私だけは」を思い出しました。
やはり彼女はそういう凛とした役が素敵でしたよ。


【大和ヴィセント】
あんまりインパクトに残らないんですが、ビジュアル的には成功です。
この人ってまず見た目で惹き付けるんだな。
あと歌がものすごく上手くなってました、もうユリちゃんみたいにドキドキしない(おい)
仲間との関係も好きだけど、密かに一番なのは恋人との芝居。
キスがね…熱いです☆ラ・パッション←?
恋人も強いから唯一弱音をはける相手、みたいな感じかな?
素敵なカップル芝居ごちそうさまでした。
最後赤いシルエットの中で「ジョルジュ!」と言って暗転するのがゾクゾクします。


【遼河アギラール】
喉の調子が悪そうで…辛そうでした。
前見た時はそんな事なかったのであの声の裏返りは絶対喉のせいだ。
それでも芝居は悪くてね、一番胸ズキュンキャラです。
初めはスペインの為にしてた事がそのうちキャサリンを射止める為のものになってしまう。
その流れの変化、政治と私事の混同が初見より明確になってより良し。
あの声の低さ、ニヒルな笑み、目の鋭さ…なりきりmaxで素晴らしかった。
どうやらフィナーレでも引きずってた模様(笑顔がいつもより怖め・笑)


【その他】
・磯野コマロフは典型的なソビエト人らしい。
 何事にも動じないで仲間だったアギラールを冷静に打つ、史実を見ているようでした。
・キャミさんの役所も今までで一番好きです。大人で落ち着いてて見守るように優しくて。
 ジプシーの歌が泣かせます。
・七央さんのマタドールは前髪がパラリとおちてて男前度UP。
・シミコはどう目をこすっても青少年にしか見えない、あんな友達が欲しいです。
・宙組若手美声隊(七帆・和音・風莉etc)は声の伸びが抜群でホレボレ。
 歌の宙組と呼ばれる日も近い予感。
・蓮見ゆうや氏が何気に活躍?ハリウッドでも警官としてもいた気が。
・ハリウッドで始めて愛花ちさき嬢を発見。小顔で目をクリクリさせて可愛い。
・そう考えるとフェアリーズってほぼ毎日顔を合わせてるから自然と発見できますね、お得だわ。
・ココナッツ娘のそれぞれのアプローチが面白い。杏ちゃんは断然可愛いんですが(おい)
 いけいけで押しの強そうな音乃嬢もインパクト大、その位押し付けた方が良い。


【さよならショー】
美郷組長の挨拶の後、幕が開きます。
皆その前からペンライト(サイリウム)を手に取り準備態勢完了。
中央に一人立つタカコ氏、そしてアップテンポの曲(おそらく「wing」)と共に観客総立ち!
そんなノリで始まるのは初めてだったので正直乗り遅れる(笑)
そのまま銀橋へ行くと「キャー!」という白い歓声。
この時だけ宝塚劇場はジャニーズのコンサート会場と化してました。
その後宙組生と共に「ミレニアム・チャレンジャー」を熱唱。
わくわくしたのを懐かしく思い出しました。
右京さんの髪型が白菜みたいだったのが印象的(ドコ見てるのよ)
プチ嬉しい事は固まるセンターポジションにあひちゃんも入ってた事。
今まで頑張ってきたね、と言いたくなる。

その後は静かめな曲、おそらく『鳳凰伝』『カステル・ミラージュ』辺りを聴かせ暗転。
銀橋で退団の男女2カップルが歌います。
七央さんがあんなにいきいきした表情で歌ってて嬉しくなりましたね。

次はおそらく『ファントム』コーナー。
劇場であのメロディが聞けるとは思ってなかったので正直ここで泣きそうに。
従者のダンスもキレがよくて美しい。
おハナ嬢が一人銀橋で歌った「home」やはり空気を変えた気がします。
そのオーラに圧倒されるような、一人であの場にい続けるってすごいなぁ。

順番違うかもしれませんが、途中で『レビュー伝説』をタニとるいるいで歌ってました。
この二人の並びをみるとどうしても月組な印象なんですけど、二人ともニコニコ顔でキュート。
ちょっと新生宙組が楽しみ。

最後はどのトップコンビでも一番美しいと思うデュエットダンス。
曲調が『レビュー伝説』だった気がします。
あの曲可愛くて好きですけど、公演のデュエットダンスの方が好きかな。
タカコ氏がまるくキュッと抱きしめるような振りが好きなのです。

最後は皆で歌って終わり。
とても‘お得’なショーという感じでした。
今回の公演はショーがないから尚更にそう思えるのかもしれません。
カーテンコールも双方の熱気がすごかったけど前楽だものね、なんか納得。
でもコム男さんのさよならショーはあんなにはっちゃけたりしなさそうよ…想像つきません。

何となく「もう伝説のカップルが見れないんだ!」という歴史の一ページの終わる寂しさよりも
「作品として楽しんだから満足」という気持ちが強かったようです。
この作品内でも着実に下級生へ世代交代という所があったし。
それと久しぶりにまっさらな気持ちで宙組舞台を見れたというのも嬉しかった。
色々な話題が多い組ですからね…
昔すごく好きだった星・雪組時代のおハナ嬢と雪組時代のタカコ氏。
そんな頃の気持ちで見れて良かったなぁと思ったのでした。
因みにmahinaがタカコ氏で一番好きなのは杜さん主演『華麗なるギャツビー』の回想少年役。
自分でも思うけど…古い…

最後まで読んで頂き有難うございました。

2006.7.2