Madama Butterfly

『ベルサイユのばら』(雪組 東宝) 2 贅沢な正統感


晴れなんだか雷雨なんだか分からない怪しい天候の下、見納めともなる『ベルばら』に行ってきました。
今日は土曜日&楽日前だからか日比谷の盛り上がりようったらすごくて少し新鮮。
(いつも平日にしか行かない奴だから)
全体総評は前回と変わらずなので、今回は役代わり中心+気付いた事のみ語ります。

■プロローグのばらの少年でようやく香綾しずる氏を発見。
初舞台の頃から変わらずの癒し系笑顔でほっとしました。

■大阪&前回はかしげアンドレだったのでミズverは初見だったんですが。
当然ながらオープニングで真ん中にミズがいて、後ろのダンサーの一人にかしげがいる状態。
…何だかすごーく贅沢な気がしてならない…
かしげが!後ろで踊ってるだけなんて!←?
でも後ろでも満面の笑みでちょっと泣きたくなりました。とうとう宙にお婿(?)に行っちゃうのか…

■本日は2階のほぼセンターという好条件の観劇。きらびやかさが全体的に見えて最高でした。
下手な1階より全然良い。舞台の壁とかもベルばら調になってるから相当の華やかさ。

■かしげジェロ様。
勿体無い使い方と思うより、やはり贅沢な感じがしました。
その甘い声といい貴族的なゆるやか動作といいナルシスぶりといい、かなり原作ジェロに近いかな。

■コムカルが「我が名はオスカル」を歌った後、花道にはける際に「よしっ」と小さくガッツポーズ。
初めて知りましたが小さな動作が可愛らしくてビックリです。
衛兵隊への意気込みも感じられて好印象。

■今回の観劇で一番ツボに入ったラブリーキャラ、ダグー大佐
ちょこまかちょこまかしててあんな小動物がいたら飼いたい位。
何気に表情豊かでビビリやで(決闘を止めさせようとする時も門の外から様子を伺っててプリティ)
バスティーユでオスカルが死ぬ時は大号泣だもの。
もはや貴族的な一面は微塵も感じられない(おい)
でも人の良さが滲み出てて好きです。飛鳥さんの人柄かも。

■キムアラン。
ミズアランに様々とやられたので、少し物足りない気もしました。
でもキムらしく(むしろミズverがおいしすぎ)正統派できたのはさすが優等生だなと。
むしろ原作の味に近いかもしれない。
ディアンヌとのやりとりも、正常値な兄妹愛の枠の中でのめいっぱいなシスコンでした。
(ミズの時は妹への愛が溢れすぎ)(それがまた、はたから見てニマニマしちゃうんですけど)
ミズアランだと離れすぎてて過保護な溺愛、になるのがキムアランだと学年が近いからか、
小さい頃からよく遊んだ兄妹って感じがしました。

■えりたんのメルキオールといずるんのルイーズ。
いい夫婦関係でした。あそこは頭が上がらない夫に鬼嫁で確実に現代風味。

■ミズアンドレ。
かしげアンドレが彼女の持ち味を最大に生かしてやったオリジナリティ強めだとするならば、
ミズはこれまた真面目に原作に近い印象。
もともと彼女の持ち味がアンドレに合ってた可能性もあるけれど。
ペガサスオスカルの空想の場面ですごく楽しそうに空想しているのが面白かったです。
かしげはどちらかと言うと内にこめて悲観的に破滅的爆発型(?)な印象だったので。
さらにペガサスが出てきてセリ下がる時の満面の笑顔ったら!
…ああ、夢見ちゃってますー 空想大好きなポジティブアンドレさん。

■2階からのペガサスはまさしく圧巻。
噂通り、同じ目線まで上がってきて正面でニコニコされちゃ2階も大拍手するもんよ。

■ブイエ将軍に逮捕されそうになった時、上手の花道でジェロ様が助けに行こうと!
(ジャルジェ将軍が静止)
これも2階だから全体的に見えたお陰。
あんな所でジェロ様の愛が溢れ出してたなんて知らなかったです。

■ジェロ様の身を引く愛の告白場面。
普段のトーンとオスカルへの愛の告白のトーンでは微妙に声色が違うような気がして。
声に艶がありすぎてドキドキ、ニマニマ…
使い分けてるとしたら、かしげジェロ様すごいです。

そんなこんなで後はいつもと同じように、アンドレ死亡〜バスティーユ〜ガラスの馬車のくだりで
大泣きして、華やかフィナーレにドキドキニヤニヤ(にやけ過ぎ)してきました。
最後は「雪でかしげを見るのも最後じゃん!」なんて変なサヨナラ感覚に捕らわれて
「さよなら、かーしーげー」と心で呟き、寂しくなったりもしたけれど。(辞めないから)
一番正統派に見えた今日のバージョン。締めくくりにはちょうど良かったかなと思いました。
長かったベルばら強化期間もようやく終了。
いい加減、頭を切り替えます。

2006.5.20