Madama Butterfly

『JAZZYな妖精たち/レビュー・オブ・ドリームズ』3 僕は信じているよ


2005年最後の宝塚観劇は、これまたmahinaラストの月組の
『JAZZYな妖精たち/レビュー・オブ・ドリームズ』です。

3回目のこの公演、初回から見た時と大分印象が変わってきた気がします。
初めは「夢々しさとリアルな暗い場面が混在しててどうか?」とか
「案外ツボがない(?)」などとほざいてましたが、今やその考えは若干薄れ…
やっぱり初見で全てを判断しちゃいけないなと痛感しました。

お芝居『JAZZYな妖精たち』
現代の都会で描かれる大人のおとぎ話、なのが最終的な印象。
よくよく考えればオープニングで若手シンガー達が「この世界にご案内しましょう〜♪」
みたいな事歌っている所があるんだから架空の話でいいんですよ。
幾ら設定がハードでもリアルに捉えてはいけませんでした。
それに見ていけば見ていくほどハートフルな印象が残るこの作品。
妖精もそうだけど5人の幼馴染の関係性が案外良い。
いかにも正統主人公なパトリックにしずかちゃん的ポジのシャロン。
お調子者気味のティモシー。
道を外しているウォルター。
そして弟的存在から少し上の目線で捉えられる様になったミック。
それぞれトップクラスの5人の個性が際立ってるけど反発しないのは
役者自身がかもし出す人柄や今の関係性が調和しているからだと思います。

最後の終わり方もポイント高し。
初めは「なんて中途半端な…」と思ったんですが(爆)
あそこでシャロンが死んでしまえば『霧ミラ』の衝撃エンディングになる所…(汗)
でもパトリックが「一緒にシャロンの病気と闘おう」とした所でおとぎ話が成立する。
これでいいんです。決して中途半端じゃない。
後の物語は見ている人がそれぞれ想像していいものなのだから。

と総括した所で今回見た感じを箇条書き。
■今回は上手5列目だったのでまぁ見目麗しく…オペラグラスなしで顔が鮮明に分かるっていい…
■アイリッシュダンスの夢咲ねねちゃんがめちゃんこ可愛いんですけど!!
■アイリッシュダンスって足細くなるだろうなぁ←どこ見てんだ(汗)
■出版記念パーティで初めて妖精と会う場面。
 次の緊迫した場面変換の時に幕が下りてくるけどその時妖精たちは二人(もしくは客席か?)に
 手を振ってるのを初めて気付きました。
 こんな所もおとぎ話っぽく思う一因かも。
■アサコが組長に「それが君の優しさと受け止めるよ」という時、顎に手をかけて
 色目を〜(アワワ)本気で照れてる組長が可愛らしい♪
■子役シャロンの春咲ころんちゃん、肉眼で見て本気で可愛かった。
 月組で少年をやらせたらNo1の都ちゃんと小さなカップルで見ているこっちがほわほわしてきます。
■最近ティモシーの「〜Keep on♪」の歌が離れません。
 彼ってお調子者に見えて結構俺様系、そこがユウヒちゃんに合ってるわ〜
 銀橋の最後のポーズが、とあるゲームのキャラと被って仕方がない(爆)
■シャノンの部屋でのアサカナのラブラブっぷりがいい…!
 ホントに二人の世界でロージーじゃないけど、うちらお邪魔虫?
 繋いでいるシャノンの手を自分の方に引き寄せて抱き寄せるパトリックの仕草が男前で最高。
■シャノンが妖精によって白血病だと知る大事な場面。
 ここで事件は起きた…
 ピクシーの「神様はね、人間と妖精を区別する為に人間には赤い血をお与えになったんだって」
 という台詞で「〜人間には赤い血をお与えになっちゃちゃ…んだって
 え?み、みっちゃん…?噛み過ぎにも程があるだろっ(汗)
 結構深刻な場面なのにこのせいで会場大爆笑…まったく。
 思わず(笑いに耐えるのに)かなみんが心配だったけど、難無く次に進んでました。
 さすが女優だよ!
■かつての友の暗殺を依頼され、シャノンに病気を告げられ、
 その辺りから動揺が隠せなくなっているウォルター。
 シャノンと分かれる時、BGMで妖精の歌声が聞こえるけどこの時ウォルターは耳を塞いでる。
 純粋だった頃の過去を思い出しているのかもしれないけど、私には微かに妖精の歌声が
 彼にも届いたんだと思います。
 あと「過去は消せない」「過去は新たな血で塗り替えられる」のミックとの掛け合い(歌)がいい。
■最後に戸惑いながらも銃をおろすウォルターと静かに拾いにいくミック。
 そして肩に手をかけるミック。
 その一連の動きで5人の関係性でもこの2人はまた一種違った繋がりがあるのだと実感します。
 良い意味で一番対照的なのかもしれない。


続いてショー『レビュー・オブ・ドリームズ』
なんか…死にそうになりました(席が近すぎて)
そして思いました…月組生は客席いじりが大好きなんだと。
作品にもよるんでしょうがいつも雪組ばかり見てるとそのお行儀の良さから
客席いじりもやるけど品よく…ってイメージがあるのですが。
月組はそれぞれが「私を見て〜!!(ウォー←心の叫び)」っていうアピールがすごくて。
トップゆえなのか、久々のショーだからなのか、元々なのか知らないけど、
月組ファンは心臓が幾つあってもたらないだろうなと思ったり。
そんなどうでもいい総括(これが?)はおいて置いて、以下箇条書きメモ。

■プロローグで銀橋に来た目の前の人があいちゃんで、これまたちょっと面白いぐらいの笑み
 (ニコ、ではなくニシャアアみたいな)をされてて…
 危うく『なみだ橋』の十六夜を思い出して吹き出しそうに…ごめんね。
 でもそんなあいちゃんが好きなのです。
■プロローグが終わり皆がはける時アサコがきりやんに熱いウィンクを!
 これが噂のウィンクね〜初見でこっちまで照れます。
■銀橋で一人のアサコ。噂には聞いてたけど客席をいじる、いじる…
 今回の餌食は私の2つ前の席の人でした。ありゃあときめいちゃうよな。
■ニューヨークのJAZZ。底抜けに明るくてやっぱり単純に好き。
 最近大人しめだったきりやんってやっぱりこういうイメージが強いかな。
 あーちゃんの歌も大分しっかりしていました(3回の中でベスト!)
 この場面での青葉みちるちゃんを発見。可愛い〜可愛い〜癒される〜
■全幕通して越乃さんの粋な前髪に激しく胸キュン。
■中詰め、幕開きさららんで思わず泣きそうになるもぐぐっとこらえて…
 それにしても前の場面のシャドーといい今本当に男役を楽しんでる感じが
 溢れてて嬉しいやら惜しいやら複雑。
■中詰締めの若手銀橋場面(以下文章は若干、主観楽観的問題発言あり)
 ここは最大の客席いじり場で前過ぎると身の危険がある事に気付く(遅っ)
 上手側だったので主にめおちゃん、青樹泉ちゃんに標的にされます。
 とくにめおちゃんのアピールはすさまじかった…
 特にファンじゃない私でも心臓鷲掴み。
 ファンである肝心のさららんはみっちゃんと真ん中ポジなので残念ながら
 若干遠くて何もなかったけど最後に奇跡が〜
 皆上手に集まって最後の決めポーズなのですが、真ん中のさららんが視線的にちょうど私の目で!
 最後!とばかりにガン見してたら手を差し伸べるポーズをしながらずっとこの辺りを
 見てる(気がする)じゃないですか!
 ニコリとする訳じゃなく、あくまで男役として決めつつ。
 5秒ほどがかなり長く感じたその瞬間が今回の観劇で一番嬉しかった事。
 暗転になったら何だか嬉しいのと恥ずかしいので泣けてきました。
 まぁ誰を見ているのか本当は分からないけど、そういう事にしておいて下さい(ペコリ)
 昨日のさらら茶に引き続き、いい事って続くんだわとしみじみ。
■砂漠の場面は2階の方が面白い。砂の動くさまが2階の方が躍動的でした。
■ロケットボーイの星条海斗を見てるとこっちまで嬉しくなってくる。
 本当に「良かったねぇ」と思います。
 両脇のねねちゃん&れみちゃんも可愛いし。
 見てる私がニコニコで見られるロケットってちょっと久しぶりでした。
■フィナーレのかなみんの歌が好き。フィナーレダンスもそうだけど
 体中から「嬉しいっ」って感じが滲み出ててこっちまで幸せな気分に。
 トップコンビはずっと月組生じゃなかったけど、サエクラのラブラブバカップルの次が
 アサカナのラブラブバカップルで良かったのかも。
 やはり宝塚のトップコンビはラブラブでいって欲しいです。
 花のおさふーコンビみたいに。
■男役燕尾の大階段。もちろんさららん視点にロックオン。
 お茶会で言ってただけあってやっぱり極めようとしてます、男役。
 全ての仕草が格好良いですもん。色気というか艶やかというか…
 最後に燕尾姿のさららんが見れて良かったです。
 やっぱり男役=燕尾でしょ!って事で。

見終わってすぐはかなり精神的にグダグダ(男役の生さららんファイナル)
だったんですが、お茶会での「待っていてください」をされたので大丈夫!
男役の月船さららが好きだけど、一舞台人としての月船さららが大好きなのです。
2005ラストの観劇が良くて楽しめた作品で幸せな感じでした。
そう、見終わって暫く残る「見てよかった〜」的な幸せ感の余韻。
これが大好きです。
お披露目公演だからかな?ハートフルなお芝居だからかな?
絡みたがり(笑)の月組だからかな?
来年もこんな幸せの余韻に浸れる作品を期待して、今年の見納めでした。

2005.12.18