Madama Butterfly

『マラケシュ・紅の墓標/エンター・ザ・レビュー』 やっと夏がやってきた!


終盤戦に差し掛かっているらしい『マラケシュ・紅の墓標/エンター・ザ・レビュー』を観劇。

mahinaの大好きなオギー作品+じゅりぴょんラスト…という辺りでいつもよりは惹かれていた
花組さんでしたが、実際はどうだったんだろう?←問うなよ
やはり他の組より熱の入れ方が違うからどうしても単調(?)にサササっと見てしまったかもしれない。
mahinaは花担じゃないなぁ…生徒をいまいち把握してない所からそうだしね。
なので感想もさらっとなりそうな予感(爆)
一回じゃ熱い感想を書けるほど印象に残らないって←言い訳

まず『マラケシュ』ですが、やっぱりオギーワールドは芝居でも健在でしたね!
オギー独特の空虚感を感じました。
彼ってアメリカンで底抜けにハッピーエンドな話って書かないだろうなぁ…
どこか屈折してておぼろげで、儚くて。
それが時には甘い夢のように、時にはどこか乾いた残酷な妄想のように。
人のとらえ方で幾重にも物語を綴ることが出来る作品、それがオギー。
そんな世界観が大好きなmahinaは「マラケシュ」も好きでした。
でもショーの方がオギーワールドフル活動出来るだろうから
(お芝居で曖昧…だなんて納得しないだろうし)やっぱりショー作家としてのオギーがいいかな?
いつも‘秋葉系’なんてバカにしてる風ですが、実はちゃんと尊敬してます。
おそらく今の歌劇団の演出家の中で一番好きです(断言)

ってなにオギーに熱く語っちゃってるんだか←作品語りしなさいよ
オギーの作品語りって複雑すぎて上手く語れないんですよ、mahinaの技量じゃ。
それに一回だけだし(またかい)なので思った事をそのまま書いていくので意味不明は御了承下さい。

■とにかく登場人物のほぼ全てが影(過去)を背負ってます。恋人との傷、過去の過ち、出生の傷…
 そんな「行き場のない人達が自然と集まる」街(byアマン)、それがマラケシュ。
 人が持つ影と砂漠の乾いたイメージ(人が住めずどこか空虚←「バビロン」と色の違う)
 がマッチしてていいかなと。
 リュドビークとイベットの影もぐっとくるんだけど、思いの外感情移入してしまったのが
 オリガの抱えた影。

 ロシア貴族育ちのお嬢様でいつも流されるように人生の道が決められていた。
 自分自身で決めた事、それはただ一度。
 彼女は言う「それは過ちだった」と。
 バレリーナとの恋は彼の財産目当てという現実に叩き付けられ脆くも崩れ去る。
 彼女を襲った現実に打ちひしがれて、全てから目を背けまた流されるがままの人生。
 けれど初めは遠くから、でもすぐ近くに手を差し伸べてくれている人がいた。
 それが現夫のクリフォード。
 ただ孤独で空虚なオリガを確実に見続けているクリフォードの穏やかな表情…
 言葉以上の何かをこの二人には感じてしまって思わずツツツーっと(涙)

 でも今思えば、もっと深くて辛い傷はやはりイベットだと思います。
 どの場面でも女優特有の高慢ちきな態度に隠された悲痛で声にならない叫びを上げていたようで。
 生きている事全てがいっぱいいっぱいの様で(もちろんその傷の原因はあるんですけど)
 人一倍傷つきやすくて、誰より純粋で。
 だから
 壊れたくないから、(リュドヴィークを)壊したくないから
 虚構を張ってしまう。
 でも一人になった途端に後悔の渦に飲み込まれてしまいそうなイベット。
 もう許してあげて、と言いたくなりました。

■訳の分からない話はこの位にして(語りたくても語れないこのもどかしさ…)
 他のキャラはまず高翔、桐生、もう一人(未確認)の詐欺師チーム。
 高翔の正統派なスーツの着こなしに、桐生のスーツを腕まくりした手に、
 もう一人のがっつり空いた首元の銀のネックレスに男気を感じてならなかったmahina。
 まじでカッコよかったなぁ。
■みわっちはお茶会に行ったにも関わらず、思いの外視線に入ってきませんでした、ごめんよ…
■オギー作品には矢代さんは必須!!という事で今回も見事に締めてくれました。
 矢代さん大好きっ(告白)歌う声を聞いてしまうだけで無条件に涙が零れ落ちそうになる。
■ダンディ夏美組長はやっぱり渋くて(謎があって)素敵。
 でもそんなキャラの定着って花組に来てからだよね?
 星時代はアクの強い悪役という印象が深かったもので。
■らんとむ!!忘れてたぁ〜
 ギュンター君は狂気乱舞(意味違います)で死んでしまいました。
 出番は少ないけどまぁおいしいのかも。
 彼が登場した途端舞台の照明も銀橋のライトも赤に統一されたのにはビックリ。
■そうそう、鈴懸蛇も忘れちゃいけない。
 これこそデザートローズ・黄金のバラに次いで3番目の象徴。
 蛇こそマラケシュであり、全てを飲み込みただ漂う…
 時には優しく、時には冷たく。
 そんな象徴を人間で象徴してしまい、出来てしまう所がご立派。
 「ロマンチカ」のディアボロのような存在(意味は違うけどね)だと勝手理解。

つづいて『エンター・ザ・レビュー』
■オープニングは花組らしい印象、レビューの王道でたまには良しですね。
■オサの女装、いや違うな?女役は色んな意味で頭がスパークしました。
■じゅりぴょんコメディアン、銀橋でのアドリブは剣幸さんがいらっしゃってたみたいで
 「実は研一で剣さんのサヨナラ公演に出させていただきまして(結構緊張気味・笑)なので
 サヨナラ公演『川霧の橋』の一場面やります」と言うなり突然、
 「おみっちゃ〜ん!!」「光さ〜ん!!」(離れ離れになる感じで)と一人二役。
 この作品を知っているmahinaはあまりの出来のよさ(そっくりでした)に声を上げて大爆笑。
 じゅりエンターテナーめ…やりおる…
■アフリカっぽい場面で桜乃彩音ちゃんがハッスル(死後)して踊ってる!!
 清楚なイメージが…(ガラガラ)そんな一面を見れておいしかったです。
■ゴスペルの場面、歌もいいけど衣装がナイス!このショーで一番好きかも。
 次のジャズはもうノリノリ♪だってmahina大好きな「It Don't Mean A Thing」これだけで満足。
 ここのふーちゃんが黒のショートヘアですっごく可愛かった。
 くるくるで可愛らしいのもいいけどちょっと知的なショートってふーちゃん似合います。
■またらんとむ、ラインダンス踊ってるよ(汗)
■フィナーレはエトワールのじゅりぴょんの後リセリセ(望月)・ひかる(華形)・桐生・まっつ(未涼)
 →あすか(遠野)・みわっち(愛音)・らんとむ(蘭寿)→ユミコ(彩吹)→ふーちゃん→オサの順。
 まず歌う人が多い印象。そしてゆみこが2番手ラインで歌ってる〜(驚)
 歌じゃなくても男役4人の間に女役ツーさん(翔)が入ってて、ここでサヨナラなんだと気付く(遅)

最後にじゅりぴょん話。
エトワールの時点では「はぁぁ〜ついに…」なんて思いきや案外お辞儀が早くて
(後ろが降りてきちゃうからだと思うけど)何も思わなかったんですが。
銀橋にくる辺りから急に「大階段でのじゅりぴょんはもう見れない…」と思ってしまって、
そこからアウト。悲しくて悲しくて…泣きっぱなし(恥)
いつも通り優しくて素敵な笑顔なんだけどもう大劇場で見れないんですよね。
一度そう思ったらもう止められなくて、楽しいパレードの筈が一人だけ「…うぇ」状態。
やっぱりmahinaはじゅりぴょん好きです。
ムラの千秋楽映像を見て大泣きしたぐらいでしたからたぶんそうかな?とは思ってましたが。
本当に好きな人を笑顔で見送るのってなんて辛いんだろう。
最後だから笑いたいけど、実際は難しくて。
mahinaもまだまだです。
こりゃコムちゃんラストが末恐ろしい…

2005.6.24