『ホテルステラマリス/レビュー伝説』1 水夏希(男)祭り
※無駄に長くて見づらくてゴメンナサイ
ようやく待ちに待った宙組観劇。
あまり期待してなかった『ステラマリス』とトップコンビのシーンばかりだと思ってた『レビュー伝説』
…ところがどうして、どちらもよろしかった〜!!新鮮な宙組の公演形式だったと思います。
【ステラマリス】
物語はホテル再建話と主要人物に関わる恋愛話が同時進行で進みます。
今回何が新鮮だったって恋愛話が淡白だった事。
宙って恋愛話がかなりメインになりがちな組なんですが、今回は後半にさらっと、
でも薄いだけじゃなくて印象もばっちりで。
コンパクトにまとめてくれたおかげですんなりきた感がありました。
ただ考えようによってはとって加えた感も否めないので難しい所なんですが。
ステイシーには幼馴染の婚約者(アレン)が、ウィリアムにも結婚を控えた女性(アリソン)がいたのに。
何故ラストにステイシー×ウィリアムになるのか…(理解不能)
私としてはステイシーの気持ちは分かるんです。
きっと自分でも気付かないうちに惹かれてて。
アレンは婚約者でも親が決めたってなってるから昔からそばにいるのは当たり前で
このまま普通に結婚するんだろうと思ってた。その程度の感情(好きって気持ちはあるんですよ)
でもウィリアムへの抵抗してもあがなえない想いはアレンへとはまったく別物。
その心情が見ていて分かりましたから。
全く分からないのはウィリアム。
彼もまぁ惹かれてたんでしょうけど幼馴染と結婚を決めた(それもプロポーズまでしてるし)
相手への思いとは違うと思うんですよね。
この作品の中で一番ずるい奴はまったくもってウィリアムです。
そして一番つらい奴はアレンです。
一番かっこよかった奴はアリソンです。
一番おいしいのはステイシー(笑)
って感じでしょうか。
この恋愛模様のシーンは昼ドラを見ているようでハラハラしました。
ステイシーとウィリアムが2人でいる所を発見してしまったアリソンとの場面は
マジであの無言の空間が怖かったもの。
アレンを一番つらい、と称しましたが(好きな人が違う人と結ばれるのに自分も近くで
同じ仕事をしているから。自分だったら逃げ出します)同時に一番かっこいい奴でもあります。
ステイシーが何よりも大切で、誰よりも好きだから。
彼女の為にする事が彼女を愛している証拠になる。
そんな人物なのでしょうか。
こんなかっこいい奴現実にはいないって!!
またこのステイシー×アレンのシーンのミズさんがかっこよすぎです(男祭りに触れてきた・笑)
『俺はおまえの事が好きだよ』(ステイシーが私もアレンの事好きよ、と言った後で)
『…分かってるよ』な、なんでしょ!この言葉は!!
一瞬歯が浮くような言葉をさらっとカッコよく決めてしまうミズさんが素敵です。
最高です。男です!!(暴走警報発令中)
そして泣いてるステイシーにハンカチをさりげなく差し出す姿(というかふき取ろうする姿)
ステイシーはこんな男性が近くにいたのになんでウィリアムにいくんだよ(怒)
まぁ全く正反対の2人ですからきっと今まで感じなかった所に惹かれていったんでしょうね…
(優しいだけじゃ嫌なんだろう。贅沢者だ!←壊れすぎ)
ステイシーを想い、ホテルを大切に思い…出来た男、アレン・ケンドール。
この作品で一番の奴でした。
もちろんミズが演じたからなんだろうけど。
だってミズ歌も上手くなってて、包容力も大きくなってて素敵だもの!
卑怯です。突然そんなに格好よくならないで下さい(え)
アリソンはお嬢様だけあってプライドが高くて、相手のウィリアムにも誇りを持っていて。
そんな勝ち組の人生の初めての屈辱。
きっとウィリアムの事はホントに好きだったんだろうと思います。
でもプライドが邪魔して強く、上からでしか物が言えなかった。
そんな環境じゃなければもうちょっとステイシーに対しても戦ったでしょうに。
生まれた環境が悲しいかな、彼女にそれを許さなかったんですね。
そう思うと哀しい人でもあります。
ただそんな生き方をカッコイイと思ってしまった。
未練タラタラを世間に見せないステイシー。ウィリアムに対しても冷静な態度。
しまいにはステイシーだけにお別れのキス。
ウィリアムは憎いと思ったかもしれないけど、
ステイシーに対してはそういう感情を出さなかったのでしょうか?
これからもバリバリのお嬢様でいてほしい。
でもきっと帰りの馬車(可笑しいけど私の中では馬車なんです・爆 まぁ車だろうけど)で
一人泣いてるんじゃないかな…
人前で泣けない気高さ。そんな人こそアレンのようないつも見守っていてくれてる人が
一番似合うんじゃないでしょうか(でもそこでアレン×ステイシーにしちゃったら
全てがコメディになるので、そうしなかった正塚氏に感謝)
ステイシーのような大人の考え方を持った女性って正塚氏好きなんでしょうか?
今思ったけど「琥珀色の雨にぬれて」のシャロンにちょっとだけ通じる所ありだな。
何か‘恋愛は薄い’とか言いつつこんなの熱く語ってしまった私(馬鹿)
でも上で述べた事は後半だけなんですよ、ホントに。
前半のホテル再建話はこれはこれで面白い。
今回よかった2つ目が主要メンバーが恋愛話とするとホテル再建話は他の生徒(ほぼ全員)に
スポットがあたったという事ではないでしょうか?
宙組としてはめずらしいその他大勢芝居がなく、それぞれにそれなりの役割が与えられてて
見ていてほんっと楽しかった。皆もいきいきと演じているのが分かりました。
再建話の中でもホロッとさせるような‘ホテルいい話’が含まれてたり
‘お前は誰だ?ドキドキ話’もあったりとアップダウンがあったので飽きなかったし。
ここはちょっと細かくなりそうなので箇条書きで行きたいと思います。
■愛の力で(笑)シミコ即発見。あなたもカッコ良さ度アップしててまいっちゃいます。
最後はアロハの私服でややウケ(でも赤いアロハを着た七帆さんはおなじアロハなのに
やくざに見えて仕方がなかった)最初のタップはミズ・シミコ・チギでやっててたまらない。
■杏ちゃん美容師。めちゃカワです♪美容師という事もあってか一人だけ服も違うし(スーツっぽい)
髪型も凝ってます。でも美容師がフロントに何でいるの?
そして杏ちゃんとカウンターでしゃべってた右京さん(多分クロークとかかな?)
ちょっと口説いているように見えたんですけど!!(怒)私の杏ちゃんに何すんのよー!と言いたい…
■退団者が多いこの公演。若手も分かりやすい役がついててよかったなぁと思います。
潮氏、真木氏、芽生はるかちゃん、おーちゃん辺りはばっちりです。いいメモリアル。
■今回はかなりの下級生にいたるまでアンサンブルで歌っててこれは素敵な事だと思います。
本舞台でやった事が彼女達にいい力になるだろうし(ファンも嬉しいだろうし)
■七央さんも中々の活躍でよかった事。懐中電灯の笑いを取る所は皆笑ってもらってないらしく
不憫でもあります(私は個人的に笑いました)大阪弁が面白いと思うんだけどなぁ。
(次の転換が早いから仕方がないかも)七央さんは声がすごく通るのでマイクが入ってなくても
聞こえます。
■いりすちゃんの役はいったい何なんだろう?医者だと思ってたけど医者はともちんだったし。
ともちんの役はびっくりでしたが愛する妻ゆえの安楽死という決断、この人ならやりそうだと
思いました(すっごく愛しているがゆえよ。妻溺愛の姿が浮かびます…)
それとドアマンの衣装がすごく似合ってました。一人だけ違うのね、おいしい(杏ちゃん然り)
■ベテラン勢ポッポ×タキコンビ。見た目からもいいコンビでした。
きりっとしたポッポさん(でも何気におしゃべり好き)とおばちゃんみたいな(でも実は一番厳しい)
タキさん。出すぎている事無く自然体で素敵でした。
■老夫婦コンビ(マリエ×鈴奈さん)ほわっとしてて雪組にいそうなコンビ(どんな例えだよ)
でもやる事は自殺というおそろしいコンビ(爆)思い直ってもらってよかった。
マリエさんの妻へのさり気無いいたわりが優しくて心ホワホワしました。
■そう言えばステラマリスはどこへ行く〜のフレーズってもしやひょっこりひょうたん島?
正塚氏、お茶目です(アメリカの話なのにひょっこり…)
■すっしいさんは何より岩から転げ落ちる時の声(ひょ〜だかひぇ〜だか認識不能な声)が一番面白い。
いいものを見つけて言う時の「ふらふらじゃよ」はおじいさん過ぎ。
一体幾つなのか…でもゴーイングマイウェイな(先生、と呼ばれる事にじーんときてしまったりして)
偏屈学者って感じがよく出てました。
■タニ(ガイ)の役はあまりにも周りの人間が変人ばかりなのでそれほどインパクトはなかった。
正体を初めて知った時はビックリしましたけど(あとロンリーの歌も)出演者の中では案外普通の方。
絶対ホテルの従業員の方が変人ばっかり。
こんな感じで宙組にしては楽しいお話でよかったと思います。
ちょっとラストのハッピーエンド持っていき方
(ホテルは閉鎖になるがあの学者のおかげで保護地区になってそのまま続けられる)はとって加えた感が
あるんですけど宝塚じゃよくある話だし(青い鳥然り)アンパッピよりハッピーエンドの方が好きなので
いいとします。
【レビュー伝説】
タイトルと大まかな内容を見た時点ではどうしたものかと思いましたが
(だって生徒がレビュー星人って。お笑いに走ったかと思う)いやいや、どうして面白い。
お伽話のようなストーリー仕立てで1時間飽きる事がなかったですね。
ジジという死期の迫った少女を見つけたレビュー星人たちが彼女の為にあらゆる事をしてあげる、
というお話でいかにも花總さんメインな感じがあるんですけど(爆)これまた不思議なのが彼女の演る
ジジがとっても可愛い。どうしてあの人はあんなに化ける変わるんでしょ?
少女に見えてしまうのが末恐ろしい事でもあるけど素晴らしいよ。
またジジのテーマ曲が私は大のお気に入りで。
昔風のオルゴールで流れているメロディ、ちょっと物悲しくて。
ジジは結果的には死んでしまうんだけどレビュー星人と一緒に星になる、という所で救われて
嫌な終わり方ではないので素敵です。
もっと素敵なのは進行役の未沙さん演じるクシダ氏が77年後に宝塚で甦る、とする所。
ショーらしくないショーでしたが、この方が2回物語を見たようでお得感いっぱいでした。
進行役は他にヨンヨンのタキさん。ドレス着てるんですが歌のメロディといい存在といい
星組時代のタキさんを何故か思い出してしまいました。タキさんもこれで専科行きなんだよな…
色々思ったりしましたが、やっぱり歌が好きなのでこれからもその迫力のある演技を見せて下さい。
そして4人のレビュー星人進行役。杏&チギ&アリス&凪名
皆可愛いです。でもなにより杏ちゃ〜ん!!もう可愛すぎ。メロメロ。
内はねのおかっぱが何よりキュート!もうやばい、ごく少数の(違う意味での)ファン
になってしまいそう。うちわとか持ってふりたくなっちゃったもん(重症)
そして、そして私の心をかっさらっていった男が一人。
もうお分かりでしょうが(笑)ミズ氏です。
もうなんであんなに格好いいんでしょう。誰か答えて欲しい。
去年の‘半強制武者修行の旅’の成果がすごく出てると思います。
何がどう変わった訳じゃないけど、歌も上達してるし(これ一番)存在感は高いし、包容力もあるし。
自信がみなぎってて自然と視線がミズに行っちゃう。
結構怖いものなしになってきたような気がするのは私だけじゃないではないでしょうか。
そして何より嬉しかった事。
2階の上手で見たのですが指揮とスペインの所で嬉しい出来事が!
近くにきっとミズの会の人がいたんでしょう、やたらと目線がこちらに…(もちろんおこぼれです)
そして指揮では投げキッス、スペインでは手で指されて合図を受けてしまいました〜!!
スペインはもう体に電流が走ったというか(マジで)その後の歌なんか殆ど覚えてないもの。
あのカッコよさは卑怯です。ずるいです。
こんなにミズにメロメロになるとは思いもよらなかった(こんなに男になるとも思わなかった)
これで雪に移動ですが、正直困るなぁ…私は誰を見ればいいのでしょうか(爆)
フィナーレの白コートの男役総踊りも中心で踊ってて裾のさばきも決まってて。
だめだぁ、全てがツボ。だれか私を止めてください(壊)
スペインと言えばヨンヨンをクシダ氏とまりえさんが奪い合うんですが、
ヨンヨンは若い男がいいと2人を断るんです。その時の若い男が退団する潮氏。
ほんとよかったねぇ(ホロリ)
ミズ、とくればタニなんですが、彼女もなかなかの活躍。
ほぼ同率2番手な扱いでしたね。
見た目はすっごく決まっているのに自分でピッピと言ってしまう所が可愛い。
かなみんと組むのが多くていいコンビだと思ったのはきっとラストパーティがあったからかな。
でもかなみんはお嫁入り(涙)ラインダンスに最後まで踊ってしまうのもびっくりしました。
このショーのもう一つの見所、坂駆け上がり。
これがめっちゃ急坂。皆真剣によじ登る姿はまるでサルティンバンコ(古いなぁ)の様。
娘役も恥じらい忘れて登る様はめったに見られないからいい思い出です。
そして最後の最後で大衝撃が!
フィナーレの階段降りも終わり銀橋も周り終って普通に終わるかと思いきやいつのまにか銀橋には
カメラ持ったクシダ氏が。そして皆に向かって「記念写真撮りますよ〜」
今まで揃ってた皆が急に中心に集まりだして写真撮ってるんですよ!
そしてそのまま(固まったまま)幕…
なんじゃこりゃ。こんな衝撃的な終わり方があるだなんて!
『タカラヅカ・オーレ!』の踊り狂う終わり方以来の衝撃でした。
意表をつかれて一回目はえ?えっ?という感じでしたが、2回目はちゃんと見ましたよ。
皆表情が微妙に違ってて面白い。(毎回違うらしいです)
今回は色んな意味で宙組に負けました…だってマジで楽しかったんだもの。
ショーだったらもう少し通ってもいいかな?
今回は辞める人も移動する人も多いですからこんな雰囲気の宙組はこれで最後。
きっと次の公演では印象ががらっと変わっている事でしょう。
それはそれで楽しみであり、今の皆が楽しそうだからこそ寂しくもあるのでした。
【おまけ】
最後に、見終わった後友人のFCのガードとやらを初体験。
自分は純粋なファンじゃないからいいのかなぁなんて思いながら(爆)
雨が降ってきて大変だったけど他のファンの方と宝塚のおしゃべりが出来てすっごく楽しい時間でした。
なんで今回参加したかと言うとひなまつりという事でその生徒さんから
私達にお菓子をくれるというイベントだったのです。
実際直接目の当たりにするとやっぱり路線系ではないにしろ綺麗でドキドキします
なんかおいしい所どりの一日でした。