−共にいる理由−
僕はいつも君を泣かせてばかり。
君は最後にこう言った。
「あなたは優しい人よ。でもあなたの目はいつも遠くを見てばかり
私を一度も見てくれはしなかったわ。寂しい時も 泣きたい時も
あなたは微笑みながらも 私の後ろを見ていたの…」
遠くを見ていた? 君を見ないで?
…まさか……いつも僕は 君を見てきたのに…
そう ただ 君だけを。
君はいつも 大きな瞳で 世界を見回す
気になる事は 10まで調べる なんて可愛い好奇心
それでちょっと とぼけてて
そんな君を たまらなく愛しいと感じていた。
いつまでも進歩し続ける君の後を
ただひたすら 遅れないように 走っていた。
ああ そうか 僕は疲れたんだ。
君がちっとも止まってくれないから。
僕の遅い歩幅を待たずに一人で先に行ってしまうから。
もう君の背中を見るのは痛いんだ。
君のあの笑顔は 背中だと見えない。
君がどんどん先に行ってしまうから たまに振り返ると
僕がたまらなく遠く感じたのだろうか?
愛の深さは傷の深さ。
でもこの傷は あまりに甘く まるで癒す事を拒むかのように
今もこの胸深くに突き刺さる。
深く想うがゆえにすれ違ってしまった僕らだけど。
互いに共有したこの傷こそ 僕らが残した唯一の理由。
2005.9.30
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…全然共にいません。
共にいたのは過去なのです。
好き過ぎて分かれるって事、実際あるかしら…(え)